2005/02/13 の「MKEditor for Windows Ver.3.8.1-J 正式版」リリースから約3年半バージョンアップが停滞しておりましたが、
2008/11/24 に3年半ぶりに「MKEditor for Windows Ver.3.8.2-J 正式版」を公開しました。
その後、重なるバージョンアップを行い 2009/01/12 には Ver.3.9.7-J を公開しました。
ここでは、Ver.3.9.7-Jまでに追加された新機能について紹介したいと思います。
1.単語補完(入力支援)機能の実装
(Ver.3.9.7-J にて実装)
1文字以上入力した状態でショートカットキーまたはメニューから「単語補完」コマンドを実行することで、入力候補のリストがカーソル位置に表示されます。候補が無い場合には何も起こりません。
“M”入力後「単語補完」実行
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続けて“K”を入力した状態
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2.編集した行の行番号強調表示対応
(Ver.3.9.5-J にて実装)
「エディタオプション設定|行番号」の設定で、編集した行番号の強調表示ON/OFF、表示スタイルとして太字、文字色、背景色が指定できるようになりました。
<編集前>
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<編集後>
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3.タブを閉じる動作メニューの拡張について
(Ver.3.9.5-J にて実装)
メインメニューの「ファイル|その他の閉じる動作」及びタブ上のポップアップメニューに以下のメニューコマンドを追加しました。
合わせて対応したツールボタンの追加とショートカットキーの割り当て機能にも対応しました。
・「右をすべて閉じる」(イメージあり)
・「左をすべて閉じる」(イメージあり)
・「これ以外をすべて閉じる」(イメージあり)
タブ上で右クリックポップアップ表示
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4.文字列変換機能の拡張
(Ver.3.9.5-J にて実装)
メインメニューの「編集|変換」及び右クリックポップアップメニューの「変換」に以下のメニューコマンドを追加しました。合わせて対応したツールボタンの追加とショートカットキーの割り当て機能にも対応しました。
・「TAB -> 空白(スペース) 変換」(イメージあり)」
・「空白(スペース) -> TAB 変換」(イメージあり)
・「全角・半角指定変換」(イメージあり)
「全角・半角指定変換」メニューコマンドを実行すると、「全角・半角指定変換」ダイアログが表示されます。
英数文字列、数値、記号、カタカナ、特殊な記号、全角・半角スペースをそれぞれ指定(無変換/全角/半角)して一括組合せ変換が可能です。
「全角・半角指定変換」ダイアログ
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個別指定してプレビューした状態
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5.半角カタカナを含むJISコードへの対応
(Ver.3.9.5-J にて実装)
JISコードでは半角カタカナの使用は推奨されていませんが、世の中では実際には使用されており、その場合半角カタカナ部分を正常に読み込めず保存するには支障が出ます。このため、JISコードで定義されている以下の規格に対応しました。
・[ESC] ( I (0x1B 0x28 0x49) エスケープシーケンス
・SO (0x0E) シフトアウトコードと SI (0x0F) シフトインコード方式
合わせて、「ファイルを開く」及び「名前を付けて保存」ダイアログで指定できる文字コードの拡張を行いました。
| 「ファイルを開く」ダイアログ“文字コード”リスト |
| 文字コード自動選択 |
| 日本語(SHIFT-JIS) |
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| 日本語(EUC) |
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| 日本語(JIS 自動判定) |
… Ver.3.9.5-J で自動判定に変更 |
| Unicode(Little Endian) |
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| Unicode(Big Endian) |
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| UTF-8(BOM 自動判定) |
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| UTF-7 |
… Ver.3.9.1-J で新規追加 |
| 「名前を付けて保存」ダイアログ“文字コードと改行コード”リスト |
| 文字コード自動選択(デフォルトSHIFT-JIS、ファイルを開いた際はそのまま) |
| 日本語(SHIFT-JIS) |
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| 日本語(EUC) |
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| 日本語(JIS) |
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| 日本語(JIS 半角カナ可) |
… Ver.3.9.5-J で新規追加 |
| 日本語(JIS 半角カナ可-SO/SI) |
… Ver.3.9.5-J で新規追加 |
| Unicode(Little Endian) |
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| Unicode(Big Endian) |
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| UTF-8(BOMあり) |
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| UTF-8N(BOMなし) |
… Ver.3.8.2-J で新規追加 |
| UTF-7 |
… Ver.3.9.1-J で新規追加 |
6.JIS及びEUCでの変換処理の改善
(Ver.3.9.5-J にて実装)
JIS及びEUCでの保存処理において、IBM拡張文字が期待しないコードで保存されていた不具合(?)を改善しました。
文字によってはMKEditorでは再度正常に読み込めましたが、他のエディタでは文字化けしてしまう文字もありました。
事象)
@(0xFA40)−I(0xFA49), (0xFBFC), V(0xFA56), W(0xFA57)
→ EUC:文字化け
→ JIS:文字化けしないが、JISコード領域範囲外に割り当てられる(他のエディタで正常に読み込めない)
原因)
シフトJISコードではJIS漢字の範囲は以下のとおり
(1バイト目) 0x81-0x9F 0xE0-0xEF
(2バイト目) 0x40-0x7E 0x80-0xFC
IBM拡張文字(漢字、ローマ数字、梶A 等)は 0xFA40-0xFC4B の領域に割り当てられており、
SJISからEUC及びJISへの変換で期待されていないコードとなってしまいます。
対策)
@IBM拡張文字を以下のルールでマッピングする
・JIS X 0208にある文字はJIS X 0208 へ
・NEC特殊文字にある文字はNEC特殊文字 へ
・NEC選定IBM拡張文字にある文字はNEC選定IBM拡張文字 へ
Aマッピング後のコードでEUCまたはJISへ変換する
〜 IBM拡張文字でマッピング対応した文字数 〜
115区(0xFA40-0xFA9E):94文字
116区(0xFA9F-0xFAFC):94文字
117区(0xFB40-0xFB9E):94文字
118区(0xFB9F-0xFBFC):94文字
119区(0xFC40-0xFC4B):12文字 合計:388文字
7.オリジナルマウスカーソルについて
(Ver.3.9.5-J にて実装)
「環境オプション|ユーザーインターフェース|マウスカーソル」の設定を再度一新しました。
3.9.1-Jではデフォルトカーソルのみがカスタマイズ可能でしたが、以下の5個のカーソルセットで変更するようにしました。
(デフォルト,選択範囲,ドラッグ,ドラッグコピー,左マージン)
なお、カーソルセット選択+デフォルトカーソルのみユーザ指定可が可能です。
カーソルセット(一部抜粋)
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カーソルセット(一部抜粋)
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8.改行マークの変更について
(Ver.3.9.5-J にて実装)
ファイルの改行コードに合わせて、表示する改行マークを分けました。
今までは「↓」で表示されていましたが、
改行コードCR+LF :「←┘」
改行コードLFのみ:「↓」
改行コードCRのみ:「←」
のように表示します。
改行コードCR+LF
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改行コードLFのみ
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改行コードCRのみ
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9.検索/置換機能の強化について
(Ver.3.9.1-J にて実装)
今回、正規表現検索に対応しました。サポートされている正規表現は「Grepの実行」と同様です。
詳しくはヘルプの「検索・置換・Grepでサポートされている正規表現」トピックを参照してください。
なお、「正規表現」を"ON"とすると大文字・小文字を区別しなくなります。
区別するには「大文字と小文字を区別する」を指定してください。
さらに「正規表現」+「あいまい検索」を"ON"とすると半角・全角を区別しなくなるのと同時に
「基本的な文字同一視辞書」が使用されます。
例)
"A", "a", "A", "a" が同一視される
"1", "1", "一", "@", "T", "@", "壱" が同一視される
"ば", "バ", "バ", "は゛", "ハ゛", "ヴァ", "う゛ぁ", "ウ゛ァ", "ヴァ" が同一視される
検索
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置換
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10.強調表示の強化について
(Ver.3.9.1-J にて実装)
今回、強調表示機能の追加/変更を行いました。
| (●:指定可 ○:指定不可) |
| 現在行 |
○文字色 |
●背景色 |
○スタイル |
※仕様変更 |
| しおり設定行 |
○文字色 |
●背景色 |
○スタイル |
新規追加 |
| 検索文字列 |
●文字色 |
●背景色 |
●スタイル |
新規追加 |
| 対応する括弧 |
●文字色 |
●背景色 |
●スタイル |
新規追加 |
今までと同様に「エディタオプション設定|カラー/スタイル」で色やスタイルの設定が可能です。
現在行としおり設定行
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検索文字列「Readme.txt」と対応する括弧
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11.半角スペース及び全角スペースについて
(Ver.3.9.1-J にて実装)
「ツール|エディタオプション」−「カラー/スタイル」にて、半角スペース及び全角スペースのスタイルで点線を指定した場合の
マーク描画処理を見直しました。これにより、見栄えの良い1点破線で表示されるようになりました。
半角スペース及び全角スペースの表示
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12.ホイールスクロールによるタブの切替について
(Ver.3.9.1-J にて実装)
今まではタブ上でのホイールスクロールでタブの切替ができましたが、エディタ部分で「マウス右ボタン押下」+「マウスホイール」によるタブの切替ができるようにしました。
(マウスの右ボタンを押しながらマウスホイール回転)
13.タブへのイメージ表示について
(Ver.3.9.1-J にて実装)
表示イメージを開いているファイルからアイコン(16×16)を取得して表示するように仕様変更しました。
これに合わせて、今まではアクティブなタブのみイメージを表示していましたが、アクティブでないタブ上にもイメージ表示するよう対応し、デフォルト(初回起動時)は "ON" としました。
タブへのアイコン(16×16)表示
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14.対応文字コード追加とファイルへの書き込み速度向上
(Ver.3.9.1-J にて実装)
対応する文字コードに「UTF-7」を追加しました。
また、ファイル書き込み時の処理速度を大幅に改善しました。
〜 10MBファイル書き込み比較 (ver.3.8.2-J) → (ver.3.9.1-J) 〜
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SJIS |
70秒 | → | 4秒 |
| EUC |
90秒 | → | 7秒 |
| Unicode |
150秒 | → | 8秒 |
| UTF-8 |
120秒 | → | 8秒 |
| UTF-7 |
未対応 | → | 8秒 |
15.「対応する括弧へ移動」機能
(Ver.3.8.2-J にて実装)
要望の多かった「対応する括弧へ移動」メニューコマンドを検索メニューに追加しました。
ペアとして検索移動する括弧の対象としては以下の18種類となっています。
半角記号(5組):{ } [ ] ( ) < > 「 」
全角記号(13組):≪ ≫ 【 】 『 』 〔 〕 《 》 < > ‘ ’ “ ” ( ) [ ] { } 〈 〉
デフォルトのショートカットキーとして “Ctrl+[” を割り当てています。
16.タブの描画処理を独自に実装
(Ver.3.8.2-J にて実装)
タブの描画処理を独自に実装することでタブの文字色、背景色等をカスタマイズできるようになりました。
また、合わせてタブ上にマウスカーソルを置いた際に[閉じる]ボタンを表示できるようになりました。デフォルトはONです。
「環境オプション|基本設定|タブ」で設定します。
タブへの[閉じる]ボタン表示
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